服務規律に関するQ&A
就業規則に服務規律の記載は必要ですか?
Answer
服務規律は任意記載事項であるため、記載しなくてもよいですが、労務管理においては非常に重要な役割を果たします。
目 次
- 服務規律の必要性
- 服務規律は狭義の就業規則
服務規律の必要性
就業規則を構成する項目は、大きく3つに区分することができます。1つ目は絶対的必要記載事項、2つ目は相対的必要記載事項、そして3つ目は任意記載事項です。
服務規律は、以上のうちの任意記載事項に該当するものです。
任意記載事項ということは、記載してもしなくてもどちらでもよい、という取り扱いになります
服務規律は狭義の就業規則
しかし、実はこの服務規律が就業規則の記載事項の中で、最重要といっても過言ではありません。そのため、服務規律は狭義の就業規則とも呼ばれています。
確かに就業規則の記載事項には、労働条件の中核となる労働時間や休日、あるいは賃金等、重要な記載事項がありますが、基本的には就業規則に規定するあらゆる労働条件が労基法の規制を受けますから、会社の特性をある程度ゆがめて無理矢理にでも労基法等の体系に収めていくことが必要となってしまいます。
服務規律は任意記載事項ですから、会社独自の方針を盛り込むことができるのです。