試用期間の最長の期間
- 試用期間は、最長どのくらいの長さを設定できますか?
- 試用期間の長さは、最長1年程度でしょう。実際には、3ヶ月から6ヶ月の期間を設ける事例が多いです。
このコンテンツの目次
試用期間の長さに法的なルールはない
試用期間は、会社が任意で設けるものです。
法律上必ず設けなければならないものではありません。
そのため、試用期間の長さについても法的なルールがありません。
業務の種類や内容を踏まえ、当社の従業員としての適格性を判断するために必要な期間を検討して決めるとよいでしょう。
実際には3ヶ月から6ヶ月が多い
試用期間の長さは、会社が自由に決められるといっても、必要以上に長く設定するのは適切ではありません。
自由に決めていいということと、会社と労働者との間のルールが社会通念に照らして適当だと判断されることは、イコールではないのです。
たとえば、以下のような裁判例があります。
試用労働者は不安定な地位におかれているから、その労働能力や勤務態度等についての価値判断を行うのに必要な合理的範囲を超えた長期の試用期間は公序良俗に反し無効である。ブラザー工業事件 名古屋地裁 昭和59年3月23日
このような裁判例を踏まえると、試用期間は長くても1年でしょう。
実際には、3ヶ月から6ヶ月の期間を設ける事例が多いです。
期間の長さを決定したら、就業規則に記載しておきましょう。