共産党員理由の賃金差別と認定 新日鉄に賠償命令

大手鉄鋼メーカー、新日鉄(本社・東京都千代田区)の広畑製鉄所(兵庫県姫路市)の60歳代の男性社員5人(4人は既に定年退職)が、共産党員であることを理由に賃金などの差別を受けたとして、同社に総額約6900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁姫路支部は29日、慰謝料など計1540万円の支払いを命じた。島田清次郎裁判長は、同社が共産党員を排除する施策を行ってきたことを認め、「差別的な取り扱いにより、精神的苦痛を被っている」と述べた。

◇新日鉄広報センターの話

主張が認められなかったことは誠に残念だ。判決内容を十分検証し、控訴も含めて今後の対応を考えたい。

2004/03/30 毎日新聞