尼崎信金が、サービス残業代1億円支払う

尼崎信用金庫(橋本博之理事長)が職員に時間外手当を支払わない「サービス残業」をさせたとして、昨年三月に尼崎労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告を受けていたことが二十九日、分かった。対象は全職員約千八百人の約半数に上るとみられ、同信金は同年五月、確認できた未払い分計約一億円を職員に支払った。

同労基署などによると、同信金関係者からの情報などを受けて昨年一月以降、数回の立ち入り検査などにより、サービス残業の事実を確認したという。

同信金は勧告を受け、職員への聞き取りなどで、過去一年以内に未払いの時間外手当が計約一億円に上ることを確認。同労基署に昨年五月、是正報告書を提出した。

同信金総合企画部広報グループは「今後、適正な労務管理に努めていく」とコメントしている。

2004/01/30 神戸新聞