鐘淵化学工業不当解雇訴訟。元従業員2人との和解成立

化学メーカーの鐘淵化学工業(本社・大阪)から不当解雇されたとして、元女性従業員2人が同社を相手取り、職場復帰や慰謝料を求めた訴訟で、金銭による和解が仙台地裁(市川正巳裁判長)で成立した。原告側が1日、明らかにした。訴えによると、2人は01年10月、東北営業所(仙台市若林区)の閉鎖に伴い「通勤可能範囲の関連会社に仕事がない」などの理由で解雇された。原告側は「会社には仕事があり、整理解雇の必然性はなかった」と主張していた。

和解を受け原告側は、同社の労働組合が、逆に自分たちの運動を妨害したとして、同労組を相手に損害賠償を求めていた訴訟を取り下げた。

鐘淵化学広報室は「早期解決のため、和解案を受託した」とコメントした。

2004/04/02 毎日新聞