解雇無効求め提訴「栃木盲導犬センター元施設長」

昨年12月に一方的に解雇されたのは不当として、栃木盲導犬センター(宇都宮市福岡町、中山慶恵子理事長)の福岡義明・元施設長(55)は25日、同センターの中山理事長に対し、解雇の無効や今年1月以降の給与支払いを求め、宇都宮地裁に提訴した。

訴えなどによると、福岡元施設長は昨年12月26日、「金銭上の不正があった上、理事会の意向に沿わず、盲導犬や訓練士育成などの職務能力に欠けている」として、中山理事長から同日付で解雇すると通知された。

福岡元施設長は74年11月のセンター設立から施設長、専務理事を務めたが、01年に「不正があった」との理由で理事会から施設長、専務理事の職を解かれ、訓練士として勤務。「理事会が指摘している不正など、すべて事実無根」と主張し、解雇通知後もセンターで盲導犬を訓練している。

同センターの君島勇事務長は「コメントする立場ではないので、答えられない」と話している。

2004/03/26 毎日新聞