うかるぞ社労士SRゼミNO.8 :平成10年度登録者の現状

読者の皆様、平成11年の本試験は、いかがでしたか?悲喜こもごもの結果だと思います。過去は変えられず、11月に成果が出ることをお祈り致します。

さて、東京都社会保険労務士会の1999年7月会報に、別表の資料が掲載されていました。これは、平成10年度登録者(平成11年3月31日現在)の集計です。合格の結果、新規登録1,283人、登録抹消1,145人、差し引き138人の純増です。この約半分が開業したとすると、69人がこの業界のマーケットに競争相手として登場したわけです。合格者約2,000人に対して、3.5%の開業率となります。この数字は、社労土業界の明確な現実です。

また、1位東京71名、2位神奈川56名、3位兵庫42名、4位愛知30名、5位大阪29名と純増していますが、実に28の都道府県で登録者数が純減しています。勤務社労士等の登録の関係があると思いますが、これが現状です。

こうした中で、このデータは、異業種(証券界)から転身した私にとって、最大のチャンスを与えてくれました。つまり、未曾有の不況や士業に関する規制緩和が論議される中、開業社労士が人事・労務畑あるいは社労士事務所出身という大多数の集団の中で、営業一筋で十数年という経験が顧客開拓と経営の安定化に、随分プラスに作用しました。この経験をベースに、社会保険労務士としての知識、そして助成金が加わり、短期間でいくつかの目的が達成できたのだと思います。

この現状を認識し、マーケティングを最重視したスタンスをとれば、十分に、それぞれがコンサルタントとして、今から起業して、自己実現できる業界であると思います(低レベルな価格競争をせず)。なぜなら、東京都社会保険労務士会の開業社労士は、たったの2,000人です。ちなみに損保代理店は全国40万社、生保の外務員も40万人という過当競争の業界が隣接業界にあるわけです。ケタが違います。

私たちの業界の現実は、新規参入者にチャンスであると確信しています

以下省略