Case:5 上司と部下の間で活用する!

部下の本当の気持ちを理解して解決!

ある社長から、「うちの会社のC部長がD社員に手を焼いているんです。どうしたらいいですかね?」という相談を受けました。この社長はバースデイサイエンスを勉強している最中です。

今回の登場人物は次の3名です。

  • 社長  = 結果重視
  • C部長 = 結果重視
  • D社員 = 人柄重視

社長は、「バースデイサイエンスのテキストを見ると、人柄重視のタイプは『協調性を大切にする』と書いてあるんですが、C部長の報告によるとそうじゃないみたいなんですよ。スタンドプレーばかりして、そのことを指摘すると言い訳ばかりする。もうほとほと疲れてしまった。」という話がC部長から上がってきたとのことです。

社長も、同じ結果重視タイプのC部長が言っていることが手にとるようにわかるので、「C部長は大変だなー、頑張ってるなー」と労をねぎらっているそうです。

C部長は、D社員が指摘されたことを素直に聞かずに言い訳ばかりしてると感じています。

人柄重視は協調性を大切にします。
しかし、それが明らかに違っているというのです。

ということは、何かがあったと考えられますよね。例えば後天的な影響です。

親や他人から「人に気を使いすぎるな」「人に気を使うのは男らしくない」などの指摘を受けている場合は、人柄重視の生まれ持つ特性を逆にコンプレックスと捕らえてしまい、わざと協調性の無い対応を取る人も存在するのです。

また、感情的になっているということも考えられます。
人は怒りを感じると、相手に対して自分がされて一番いやなことをしてしまいます。

協調性を大切にしたい人柄重視は、和を乱されることを嫌いますので、強い怒りの感情がある場合は、逆に「輪を乱してやる!」と考えて協調性の無い態度を取ることもあり得ます。

もっと深刻なのは、他人の価値観を押し付けられ続けたケースです。
人柄重視は、人から言われた言葉に影響を受けやすいタイプでもあります。

親や上司が違う価値観を押し付けて、自分の姿をきちんと見てもらえずに育ってくると、「自分らしさ」を失ってしまうことも多いのです。

人柄重視は「気持ちをわかってほしい」というエネルギーが強いのです。
価値観の押し付けではなく、気持ちをわかって欲しいと訴え始めると協調性を失うこともあります。

今回のケースは、親や上司から違う価値観を押し付けられて、自分の姿をきちんと見てもらえずに育ってきた人が、それでも分ってもらおうと思って、もがいていたことによるものでした。

その姿が、結果重視のC部長には「言い訳をしている」ように見えたのです。
そして同じく結果重視の社長も、C部長の報告を言葉どおり受け取っていたというパターンでした。

D社員の本質から目をそむけ、結果に目が行ってしまっていた結果重視の上司。
こういったトラブルは意外と多いです。

今回はD社員の言っていることをじっくりと聞き、肯定的に受け止めた上で、改めてC部長の意見を伝えたことでずいぶんと改善されたようでした。

D社員は恵まれた職場に身をおいたものですね。
これからどんどん自分を取り戻していくことでしょう。

「人柄重視だから」と、一言で片付けずに、物事の本質をきちんと見抜いていきましょう。


人の価値観の違いを理解する。
その人の価値観が理解できれば、
ウソのようにスムーズに問題は解決できます。

価値観の違い
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